【論文投稿】生命に共通する「変化への抵抗」——スケールを超えた動的構造原理の発見

2026年2月27日、当社取締役の岩尾 忠重・木村 嘉宏・飯田 哲也が、農業を含む複雑系の論文を投稿しました。

生物は、環境が変化しても即座には応答しない固有の抵抗力を持っています。本研究は、この抵抗を「慣性」として定量化し、作物の成長から遺伝子発現まで、スケールの異なる生命現象が単一の数理構造によって統一的に記述できることを実証しました。

主な知見


①「変化しにくさ」を2種において2つの独立した方法で定量化


キュウリ(3.7日、変動係数3.3%)とトウモロコシ(36.8日、変動係数17.3%)において、それぞれ独立した2つの推定方法から整合的な慣性時定数が得られました。両者の約10倍の差は、生物の構造的複雑さが大きいほど環境変化への応答に時間がかかるという予測と一致します。


②環境の影響は「現在の状態」に比例する


環境が成長に与える効果は、現在の生育状態に比例して増幅されるという仮説を6作物で検証し、5作物において統計的に支持されました(残る1作物では加法モデルが支持されました)。


③植物と遺伝子、異なるスケールで同じ動的構造との整合性を確認


植物成長とは独立した遺伝子摂動データ(3データセット)においても、本理論が予測する動的構造の特徴(因果方向・安定性・フィードバック構造)が93%の一致率で確認されました。この結果は、本理論の構造的枠組みが分子スケールにおいても整合性を持つことを示唆しています。

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